Biography
- 学歴
- 1995年 九州大学医学部卒業
- 2001年 九州大学大学院医学府入学
- 2005年 九州大学大学院学位取得にて修了
- 職歴
- 1995年~1996年 九州大学医学部付属病院研修医
- 1996年~1997年 福岡逓信病院研修医
- 1997年~1999年 福岡少年院法務技官(医務)
- 1999年~2001年 九州大学医学部付属病院医員(輸血部,第一内科)
- 2005年~2006年 九州大学病院医員(外来化学療法室)
- 2006年~2009年 国家公務員共済組合連合会 千早病院内科医師/医療情報企画科長
- 2009年~ 愛媛大学医学部附属病院第一内科助教
- Original articles
- Kobayashi S, Goudge M, Makie T, Hanada E, Harada M, Nose Y., A filter that prevents the spread of mail-attachment-type Trojan horse computer worms. J Med Syst. 2002 Jun;26(3):221-5.
- Kobayashi S, Ueno T, Kato K, Nose Y, Harada M, Peer-to-Peer Communication System for Sharing Electronic Medical Records, J on Information Technology in Healthcare. 2004;2(5):343-352
- Kobayashi S, Haruno M, Niho Y, Is The E-Health World Adequately Protected Against Cybercrime And Cyberterrorism?, J on Information Technology in Healthcare. 2008;6(3):240-4
- Kobayashi S, Fujioka T, Takana Y, Inoue M, Niho Y, Miyoshi A, A Geographical Information System Using the Google Map API for Guidance to Referral Hosiptals, J of Med Syst, 2010 Dec;34(6):1157-60. Epub 2009 Jun 26.
- 原著
- 仁保喜之,小林慎治,千早病院の経営戦略について-小病院の取り組み-,共済医報,55(4),288-292,2006
- 小林慎治,中小病院に適応した情報戦略の検討,共済医報,57(2),112-114,2008
- 藤岡哲史,小林慎治,田中勇至,井上道義,仁保喜之,Google Map APIを利用した地図情報システムによる近隣医療機関地図の作成,共済医報,57(3),59-62,2008
- 総説
- 小林慎治,長藤宏司,原田実根,造血器悪性腫瘍,固形腫瘍に対するわが国の大量化学療法,移植療法はEBMといえるか,EBMジャーナル 2(6), 88-93, 2001
- 小林慎治,原田実根,造血幹細胞移植、日本臨床60巻増刊号1本邦臨床統計集,717-723,2001年
- 小林慎治,八幡勝也,宮司正道,岡田昌史,中原孝洋,石原謙,医療分野におけるOpen Source Software活用の現状と問題点,医療情報学,26(5), 341-350, 2006
- Review Article
- Kobayashi S, Yahata K, Goudge M, Okada M, Nakahara T, Ishihara K, Open Source Software in Medicine and its Implementation in Japan, J on information technology in Healthcare. 2009;7(2):95-101
- 連載
- 小林慎治,簡単役立ちコンピュータ活用術「Perl入門(1) Perlを使おう」, 実験医学, 22(12), 1748-1753, 2004
- 小林慎治,簡単役立ちコンピュータ活用術「Perl入門(2) シークエンスをPerlで処理しよう」, 実験医学, 22(13), 1864-1868, 2004
- 小林慎治,簡単役立ちコンピュータ活用術「Perl入門(3) Perlで実験結果を処理しよう」,実験医学, 22(15), 2218-2223, 2004
- 小林慎治,簡単役立ちコンピュータ活用術「Perl入門(4) FASTAファイルをPerlで処理しよう」,実験医学, 22(16), 2328-2333, 2004
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[1],Jamic Journal, 26(4), 60-61, 2006
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[2],Jamic Journal, 26(5), 66-67, 2006
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[3],Jamic Journal, 26(6), 67-68, 2006
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[4],Jamic Journal, 26(7), 62-63, 2006
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[5],Jamic Journal, 26(8), 44-45, 2006
- 小林慎治,電子カルテはなぜ儲からないのか-戦略的医療IT入門[6],Jamic Journal, 26(9), 64-65, 2006
- 翻訳
- James Tisdall著,明石浩史,またぬき,小林慎治翻訳,水島洋監訳,バイオインフォマティクスのためのPerl入門,オライリー・ジャパン,2002年
- 分担執筆
- 安倍隆明,大橋克洋,小竹原良雄,小林慎治,中山裕雄,エルビーイー,楠本嘉幹,橋本美佐子,八幡勝也監修、日医標準レセプトソフト(ORCA)導入時に読む本,日本医療情報センター,2005年
- 取得研究費
- 情報処理推進事業協会(IPA)平成15年度未踏ソフトウェア創造事業,診療情報の共有を推進するP2P連携基盤形成,2003
- 資格
- 医師免許
- 内科学会認定医
- 第2種情報処理技術者
- 第1種情報処理技術者
- 情報セキュリティアドミニストレーター
医師がオープンソースソフトウェアを開発する合理的な理由
医師としての本業がありながら、ソフトウェアを作るのにはいろいろな理由があると思うが、それをオープンソースソフトウェアとすることは他の選択肢をはるかに上回るメリットがある。
EUCに関するツールがいくらでも公開されており、オープンソースソフトウェアで簡便なソフトウェア開発フレームワークが公開されている今、自分のためのソフトウェアを作成することはそう難しいことではない。大学あるいは高校の教程としてソフトウェアを作ることを学んだ経験を持つものも多いだろう。しかしながら、本業が忙しい中でさらに手間のかかることをやろうとするからには、それなりの理由をみんな抱えている。
- 既存のソフトウェアへの不満とその解決
- 知的好奇心
- 大学院等での研究活動の一環として
多くはこの3つであろう。現在の「電子カルテ」は問題解決へのモチベーションを十分に与えてくれるものであり、古くはLHAの吉崎栄泰先生の例もある。趣味の一環として、他の分野の新しい技術を吸収していくことは大きな満足に繋がるし、研究の分野では既存のソフトウェアでは解決しないものを作ることもある。
満足の行くソフトウェアができると、次にそれを誰かに見せたくなったり使ってもらいたくなる。それが心血を注いだものであればあるほどそう。しかし、ソフトウェアを公開するにあたっては、いろんな懸念もつきまとう。そう。配布先からのクレーム対応を含めたメンテナンスだ。
貴重な自分の時間を使って作ったソフトウェアが他の人の役に立つのはたいへんいいことだけど、他人のために自分の時間を使ったわけではない。ダイナミクスやWine styleのように、商用化するというのは経済上大きな成功にもつながりうるけれども、そこまで望んでいるわけでもない。
多くの医師はここでとどまっている。実際私もそうだった。なんといっても、正規のプログラミング教育を受けたわけでもない我流のこ汚いソースを公開するということに恐怖すらしていた。しかしながら、それは杞憂だった。ソースを読まれてコメントをもらうことなど、ほとんどない。他のオープンソースソフトウェアのソースコードもまた、我流の塊であったりするので、自分だけがどうこうということもないということもわかった。何より、「ソースコード公開していますので、必要なら手直ししてください」という理由で気に入らないサポート要求をはねのけることができるのは大きなメリットである。不思議なもので、1円でもお金を払ったものに対しては人間はうるさくクレームを入れたがるが、ただで拾ったものにケチをつける人はそういない。適当に放置してたら、バグ直してくれたうえに、メンテナンスを引き継いでもらったこともある。おかげで、自分の興味の向く新しい方向に踏み出すことができた。
ソースコードを公開するのはいいが自分が心血注いだソフトウェアがパクられて勝手に商売されるのは気に入らないと思う人もいるだろう。そういう場合は「ライセンスはGPL」とドキュメントに書いておけば「魔除け」になる。もし、GPL違反を見つけたら、twitterなりblogなり、2chなり/.なりにたれこめば血の気の多い連中が必ず祭りにしてくれる。
公開の仕方がよくわからないという人もいるだろう。しかし、そう悩む必要もない。必要なのはソースコードとバイナリと、簡単な使い方を書いた文書だ。文書を用意するのが面倒ならREADMEという名前をつけたファイルに適当に書きなぐっておけばいい。インストーラーなんてなくていい。あなたの著作権を守り、公正な手段でソースコードが利用されるためにCOPYINGというファイルに、適当なオープンソースソフトウェアライセンスを選んで、コピペしておくことだけは忘れてはいけない。どれを選んでいいかわからない場合はGPLを推奨する。後で気に入らなくなったら、変えればいい。自分の著作物であるから遠慮はいらない。他人の著作物が交じる場合にはその作者に一度相談しておくことをおすすめする。間違っても、患者データの入った本番データを公開する事のないように開発環境と運用環境は切り分けておくことも重要である。
オープンソースソフトウェアを公開するサイトはいくらでもある。SourceForge.netや、Microsoftのcodeplex、最近ではGitHubがおすすめだ。迷ったら公開。
医療オープンソースソフトウェア協議会代表 小林 慎治
— http://blog.gnusolidario.org/2011/11/gnu-health-at-paraguay-ministry-of.html